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引き際

最近、確実にダメになりつつある。

一度覚えた人の名前を忘れることはなかったし、人が忘れてるようなことでも
確実に記憶してたし、広く浅く流行ってやつも押さえてきたつもりだった。

最近は本当にダメだ。

昨日も結構小さな衝撃があった。他部門のかなり後輩の子と電話であれやこれやと
やり取りしてる中で、今ホームページに載せてるイメージ画像の女の子の写真について
話しが及んだ時のこと。

「あの写真、『オン・ザ・眉』で変だから差し替えろって
言われたんですよねー」
「え?でも、今でもオンザな人達っているよねえ?」頑張って対抗してみる。
「いますいます。有名人でも」お、ノッてきたな。

ここで、「そうそう、○○とかね」とビシっと返してやろうと、脳内データベースを
驚速検索したところ、約一名の顔のイメージが浮上。
ほらほら、誰だっけ、あの歌うたう人。茶髪の。

「木村カエラとかいますよね」

え゛ぇ~え?↑(マスオさんのモノマネ風、出典:キャンキャン)木村カエラね、はは…
そうそう、そんなやつもいたね…。

電話を切ってから思い出したのだが、私が言おうと思っていたのはYUKIだった。
元ジュディマリの。その名前がぱっと出てこなかったショックと、木村カエラが全く
我がデータベースに入ってなかったショックと、二重の衝撃を受けてその後は
全く仕事にならず、帰ってすぐに寝込んでしまった。

いや、そこまで凹んだわけじゃないが。しかし昨日は珍しく早寝したのは事実。

無理に時代の波に乗ろうとするのもよくないが、乗ってるつもりが丘サーファーだった、
というのも悲しいお話である。こうなると潔く引退宣言して山に篭るか、
パラセーリングとかに切り替えて波とかを超越した場所に行った方がいいだろう。

とか言いながら、木村カエラを必死でデータベースに保存中。
自分の引き際を見極めるのは難しいものである。
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by paspas | 2007-06-12 08:20 | Comments(0)

ご褒美

ボーナスが支給された。

今のところまだ現品支給ではなく銀行に振込みをしてくれるので、
なんとなく一瞬リッチな気持ちになれる。
もちろん、実際には全く生活が潤うことはなく、正直毎月の負債の補填と、
将来の保証のためにこつこつとセーブすることに費やされる部分が大半だ。

しかし、せっかくのボーナスだというのに精神的になんの潤いもないのはもったいない。
別に褒められるほど仕事してないので会社にこれ以上求める気持ちはないが、
この機会に自分で自分に何かご褒美をしてあげてもいいと思って買い物に出かけた。

普段から自分を甘やかしてますけどね。

で、とりあえず新しいワイシャツ買って、当面の食料を買って、髪切って・・・
って、ふと気付くと全然「ご褒美」じゃない。単なる必需品の補充ではないか。
もはやそんな判別もつかないくらい、発想まで貧しくなっていたのか?憐れな。

そうかい、そういうことかい。それだったらとことんまで下がってやろうじゃないの。
ということで、「ベタなご褒美」を自分に与えることにした。

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ステーキ。って、ベタやなぁ~。

とりあえず塩コショウして、わさび醤油で食べたが非常に満足。安いなあ俺。
ちなみに購入代、1,000円弱。うわっ、ますます安っ。
これじゃあご褒美どころか、牛角で食ってる分と比べてもはるかに低い。
なんか、やっぱりこうなるのかなあという思いの方が強い。
なぜだか私は、あまり自分のために金をかけるのが好きではないらしい。
ん?私は、あまり自分が好きではないらしい。
おお、すげえ。文を短くしたらなんとなく本質が見えてきた。
と、はしゃいでもしょうがないけど。

とりあえずステーキがご褒美じゃないって感覚は取り戻せたので、
これからは日常生活の中にステーキという簡単調理なレシピを織りませつつ、
次のボーナスの機会には別のご褒美を考えておこう。
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by paspas | 2007-06-10 23:30 | Comments(0)

旧機種のボヤキ

AQUOSケータイもいよいよ明日から第三世代となる912SHが発売される。
ちなみに私は911SHユーザー。結構持ち始めた当初は周りの反応もよく、所属部門内では
他に三人が後を追うように同じ機種を入手するなど、ちょっとしたブームを
引き起こしたが、さすがにこの短期間での買い替えはなさそうだ。

この911SH、大体において結構満足である。ワンセグは十分でないにしても視聴可能な
クオリティだし、通話時にオンフックにできて便利だし、電池の寿命にも困っていない。

ただ、一つだけ困ったことがある。イヤホンプラグ部のカバーが簡単に取れるのだ。
私も購入して早々に紛失して困ったのだが、ほどなくして席が隣のY先輩も
全く同じパーツを紛失していたので、問題は機種側にあることを悟った。

まあ、動作不良とかじゃないからまだマシなんだけどね。ただ、常に本体横の
差し込み口が剥き出しでちとカッコ悪いわけで。

ということで、先輩が気を利かせて会社近くのソフトバンクショップに
パーツの取り寄せを依頼してくれた。本来なら私が手配すべきところだが、
先輩とはいえ人使いが荒い私ならでは。ならでは?そう、ならではということで。
そうして今日になってパーツが入荷されたとの連絡を受け、引き取りにいって
めでたしめでたしなのであった。

…いや、待て。発注してから三ヶ月以上経っとるがな。

クリティカル・パーツではないから別によかったが、何となくソフトバンク側も
それを理由にあまり対応を急がなかったのではないかとの疑惑がある。
ショップの店員さんが明るく謝ってくれたから許すが、相手の出方によっては
強めのクレームを炸裂させてもおかしくないリードタイムだ。

なお、パーツは無事にはまったのだが根本的に何も解決していないために
早速また取れそうな不穏な緩さを発揮しやがった。念のため予備でもう一個
強奪したのだが、案外出番が早いかもしれない。

次の機種変更は早くても二年後。その時は912どころか、999になってるかもしれないが、
終わりのない進化を楽しみに待つこととしよう。少なくともパーツが取れない商品開発を
期待しております。
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by paspas | 2007-06-08 19:28 | Comments(0)

こっちのゼロ

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コカ・コーラ ゼロ。

あれ?ゼロカロリーコカコーラっつあったよなあ?
とか思いつつ、ホームページを探ってみたがイマイチ違いがわからん。
ただ、こっちの方を「男性向け」に設定しているらしい。最近多いね、
そういう根拠のない区分け。目薬とか、ポッキーとか。

まあいいけどさ。要は味の問題である。経験上、ゼロカロリーのコーラは全てまずい。
で、こいつは。うーん。うーん…まあ飲めないこともないか?
やはりどうしても後味に化学薬品丸出しの人工甘味料フレーバーが残るが、
それでも相当抑えられている。もしかしてこれなら飲めるかもしれない。
ペプシネックスよりずっとまし。どちらかというとペプシ派の私としては残念だが。

私がコーラを飲む場面は主に三つある。一つ、単純に何か飲みたい時。
アメリカ育ちにとってコーラは水と一緒なので。
これがフランス人だと「ワイン」になるからカッコイイのだが。
二つは飲み会でのアルコール代わり。喉を突く炭酸が充足させる。ただ、お店で出てくる
コーラは気が抜けていることが多いのが難点だ。
三つ、仕事のピッチを一気に上げる必要がある時。頭の回転が確実に1.5倍はアップする。

最近はなるべくコーラの摂取量をセーブしているので、三つ目のパターンで飲むケースが
ほとんどだが、果たしてゼロでもその役割を果たせるのだろうか?
感覚的にはカフェインだけではなく、あの糖分が脳のシナプスをバチバチに繋いじゃう
ように感じているので使えないかもしれないが、そうなったらまた一つ目の目的で
いつもの飲み物として飲み倒すという使い方がある。

なんとなく体に悪そうな気もするけど。

とにかくコーラ業界には早く「人工甘味料風味ゼロ」を開発して欲しいものです。
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by paspas | 2007-06-07 18:42 | コーラ | Comments(2)

視察の代償

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久々の東京。

昨日のブログで「どうせ俺なんて中抜きされるのさ」とグチったバチが当たったのか、
深夜にケータイを鳴らされ「発表用のムービーファイルがうまく動かない」とやらで
結構遅くまで「調整」をすることに。まあ、幸い本日の本番はうまくいったので、
良しとしてもらおう。ていうか私のせいでもないんだが。

そもそも今日は出張といってもやることもなく、強いていえば「視察」という名の
旅行に近い。私はプレゼンしないし、設営も撤収も説明員も何もしないのだから当然だ。

で、本業の「視察」は当然滞りなく終わり、せっかくなのでついでに東京ミッドタウン
に寄ることにした。なんだかんだ行って私も六本木ヒルズと表参道ヒルズも
行ってるので、まるでちょっとした東京通だ。そんなわけがないが。

で、はっきり言って東京ミッドタウンの何が面白いのかさっぱり理解出来ないまま
帰ることに。単に暇なおばちゃん達が小洒落たレストランでランチしたいという欲求を
満たすためのエリアにしか思えなかったが、そんなおばちゃん達がうじゃうじゃいる
せいでどこも行列となり、食事を取ることもできず。
仕方なく、「雷神光」とか言う仰々しい名前のおにぎり屋でおにぎりを購入。
米にこだわった~云々とか書いてあったが、まあ普通ですよ。普通に食えるおにぎり。

そんなこんなで収穫の無いウォーキングを続ける中、ついには六本木ヒルズまで
また足を運ぶことにしたが、行ったところで何も無いことに変わりはない。
結局ふらふらになりながら、不毛な視察ツアーを終えて新幹線の中で頭痛を抱えて
もだえながら帰路についている次第である。

これだったら普通に出社した方がよかったか?と、何もしてないのに疲労ばかり
溜めてまたグチをこぼす。もうケータイ鳴らされても出ないからな。
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by paspas | 2007-06-07 18:08 | Comments(0)

ナカヌキヤ

今期の仕事の中でも比較的大きめなプロジェクトの一つに区切りがついた。
明日はその絡みで出張。久々に、いや、初めて?単体行動で東京遠征である。

今回のプロジェクトも私が担当になってから早や第三弾を迎えており、
毎回好評なリアクションを貰っているのだが、実は何となく消化不良を覚えている。
私の担当業務は、かっこよく言うと「ウェブサイト構築のディレクショニング」
ということになるのだが、平たく言えば商品を開発しPRしたい事業部と、
ウェブサイトを作り込む制作会社との間の調整役だ。調整が必要でなければ
それだけ私の出番がなくなり、何となく発言回数と正比例して発言権も弱まっていく
ような感覚も覚える。

このプロジェクトは事業部も制作会社も非常にしっかりしており、過去の制作実績も
申し分ないために、はっきり言って仕事の70%は商品のオリエンテーションで終わる。
後は制作会社のスキルに任せてアイデアを出して貰い、最終的にステキなサイトを
世の中に送り出すのみ。もちろん、公開前のチェックでコメントは出すが、
どちらかというと表現の規制を指示するケースがほとんどである。
だいたい、デザインの素地も才能も持たない私が、それを生業としている相手に対して
意見をつけるというのは、相手が思わなくてもこちらが卑屈になって恐れ多く感じる。

まあ、それでもアレコレ言いますけどね。

とにかく、ただでさえ今のポジションって誰かが開発した商品を、
誰かが作った表現によって世の中に送り出す橋渡しをする役割ということで
思うように行かない部分が多いのに、中間工程をほとんどブラックボックス化され、
完成間際でちょっとイチャモン付けるような仕事の仕方をしていると、
「俺の存在って必要か?」と自問したくなるわけだ。

ええ、要らないかもしれませんね。

もちろん、相手に対して物分かり悪くなって欲しいとか、レベルを落として欲しい
等とは思っていない。そんなことをされたら仕事の収拾がつかなくなる。
必要なのは私が物申すチカラを身につけることだが、それは今の私にとって
江頭2:50がナインティナインの番組でモノマネしている江原啓之のスピリチャル能力を
本体に身につけることくらいに果てしなく遠い世界のことのように思える。
(そもそも江原氏の「能力」がホンモノなのか?という疑問はさておき)

まあ、そんなモヤモヤを抱えつつもプロジェクトは完了し、明日は身内の顔をして
部外者のハートのまま東京に行くわけだ。ただでさえアウェーの空気漂う
東京だというのに、テンションが上がる要素があまりに少ない。

最近ちょっと、いろいろ頭打ちになって来た。何か、この窮屈さを打開したいところだ。
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by paspas | 2007-06-06 19:02 | Comments(0)

猫の像

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「柱に結わえられた猫の像」の話、知ってるか?

職場で机を並べる、仲良しのY先輩が話しかけて来た。

又聞きの解説なので間違ってるかもしれないが、要約すると話はこうだ:

その昔、お寺に来ては食べ物を食い荒らす猫がいたのだが、寺の住職がついにその猫を
捕まえることに成功した。そして、その猫がて二度と悪さをしないよう、
柱に縛りつけたのである。しかし、猫も黙ってはいない。隙を見つけて紐をすり抜けて
逃げ出し、また食べ物を荒らすようになる。そんな猫をまた捕まえては逃し、
逃しては捕まえるという日々が過ぎる中、いつか住職も他界し、当時から寺にいた
坊主達も一人ずついなくなり、悪さをしていた猫もついには死んでしまった。
しかし、猫を柱に縛り付けていた光景だけは皆の記憶に残っており、
猫を柱に縛り付けておかなければいけない、という意識に変わり、誰ともなく猫の像を
用意して柱に縛り付けるようになったという。

…結局何が言いたいかと言うと、この世には元々の理由がわからないまま、
ただ慣習的に右から左にしていることが多々あるということで、
今日もホームページにあった古い情報が誰の依頼で、どういう経緯で掲載されたのかを
先輩が調べようとしたところ、関係者全員が「掲載情報の存在は知っていたが、
どういう経緯で載せるようになり、数々の改編があった中でもなぜその情報が
残り続けたのか知らん」という結論に至ったらしい。平たく言えば全体無責任、
全体無関心の賜物である。

結局この「猫の像」は柱から外され、今日から新しい情報に置き換わったので
一見落着だが、会社の中ではこのような猫の像がなんとも多く、注意が必要だ。

と、まるで朝礼の所感ネタみたいな話だが、なかなか面白かったので紹介してみた。

ちなみに写真はもりしん氏と牛角で晩飯をとっている光景。この原点は極めて明快で、
帰国子女でもあり、焼肉屋でバイト経験もあるもりしん氏と、米国食肉文化に
浸りきった私が必然的にたどり着いた共通項である。
根拠のない肉は食うな。って、ここにきて謎の名言。
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by paspas | 2007-06-04 22:51 | Comments(2)

フードファイト

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最近できた、イオン高の原店に入っている「パステル」。

何やらプリンで有名らしく、そう言われると聞いたことがあるような気もしたが、
基本的には無知の世界。ここでは簡単なイタリアン系の食事も出来るとのことで、
寄ってみることにした。

何より目を引いたのが、「ピザ食べ放題」というメニュー設定。
基本的にセットメニューは全てピザ食べ放題がついており、ピザだけで満足しかねない
グレイトな設定だ。ピザ自体も普通の薄焼きクラストで、どんどん食べれてしまう。
ちなみにドリンクもアイスティーが飲み放題とかで、ギャル曽根が三日通ったら
潰れてしまうんじゃないかと心配になるくらいの大盤振る舞いである。

だが、この店に限らずイオン高の原にあるレストランの多くがビュッフェ形式を
採用しており、全店制覇の意欲を強く駆り立てられる。そう、イメージの中では
私もまだまだジャイアント白田並のイーティング・スピリッツを有しているのだ。

実際は下降曲線に入ってから何年も経つけどね。

とにかく、イオン高の原。またチャレンジせねばならない、いい店だ。
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by paspas | 2007-06-04 22:03 | Comments(0)

味噌ランキング

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すみれの味噌ラーメン、900円。

京都駅ビルにある「ラーメン小路」の中でも一、二を争う行列が出来ていたので
やめようかとも思ったが、最近とんこつより味噌派の私としては食べておきたいという
気持ちが勝り、つい並んでしまった。

あ、ちなみにラーメン屋は一人でも平気で入れます。

で、味の方はなかなかうまい、のだが結構脂っこい。やはり寒いところの
ラーメンだからか、全体的に濃いめ。まあ、その方が私は好きなんだが。

今のところ、味噌ラーメンの中では「味の時計台」が一番好きなのだが、
残念ながら「すみれ」はこの地位を更新出来なかった。それでもうまいラーメンに感謝
してスープまで完食。おかげで他のラーメン店に寄る食欲が失せたが、仕方あるまい。

それにしても、当時はミニサイズばっかり食べたとはいえ数年前になんばパークスの
今は亡き「浪花麺だらけ」で入店していた9店舗中、6店舗まで食べたあの元気は何処へ。
老化の一途を辿る胃袋、なのに体重は増えるばかり。なんの反比例なんだが。
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by paspas | 2007-06-04 21:51 | Comments(0)

パスポート

金曜に飲んだせいか、この週末はけだるさと偏頭痛との闘い。
しかし今日は京都駅までパスポートの受け取りに来る必要があったので、
体調不良を押してお出かけ。車はしんどいので電車で行くことにした。

久々の京都駅、というわけでもないがこうして電車で来るといろんな記憶が蘇る。
高校・大学と近鉄電車で通学してきた影響か、今でも京都駅というと
伊勢丹や駅ビルよりも、近鉄のうらさびれた改札の方がしっくりくるのだ。

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いや、今日はJR移動でしたけどね。

それにしても、こうして懐かしさを求めて過去に歩いた道を探すのは、
いいことなのか悪いことなのか。自分のルーツを求めて過去の記憶を
辿りたくなったのかもしれない。

折しも駅ビルの大階段前のステージでは、高校生たちによるブラスバンドの演奏会が
催されていた。一つのことに一所懸命に打ち込んでいるその姿を見ると、
自分がずっと昔に失ったものを彼らが輝き放っているように思え、眩しさを覚えた。

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或いは私が一度も持たなかった輝きか?

幼少の時分から、国を越えて居場所を移した経験で、人が得られないものを得た一方、
失わなくてもいいものを早々に失わったようにも思う。

自己主張したり。
他人と論争したり。
感情をむき出しにしたり。
自分に意志を貫き通したり。

自分を殺し、影に入り、気付けばいつの間にか溶け込んでいる。
そして深入りすることなく、心を傷める前にすーっと消えていく、
いつしか私はそんな人間になっていた。

故郷や宗教といったバックボーンを持たない私にとって、見知らぬ土地で思想も言語も
異なる人達に囲まれる中で生き抜く術だったのかもしれない。
そしてそのパターンは今の私にも少なからず影響しているのは明らかだ。

思えばなんとも勝手で空虚である。例えば同じ境遇で育った私の兄などは決して
こんな生き方をしていない。彼は世界を経験し、世界というフィールドにまた戻ることを
願い、前を向いて自分の道を切り開いた。どこにいようとそれぞれの場所で楽しめる
ことを楽しみ、そこの空気を吸収しながら自分の個性を吐き出してきた。

一方、無感情に渡り歩いて来た私はむしろ、人一倍「何か」を求めて生きて来た。
大きく言うとそれは「救い」を求めていたのだと思うが、それが手に入らないことを
怖れ過ぎて、何も期待しない、何も求めない人になった。

それが今までの私である。

頭痛を抱えながらも新しいパスポートを手に入れた私は、しばらくそれを
見つめながら物思いに耽った。

最初の頃のパスポートは、ただ流れに乗せられて親の行くところと同じスタンプを
押されていた。

去年までのパスポートは、ほとんど仕事で必要な場所に飛んだ記録の集まりで、
これも会社の求めに応じて勝手にスタンプで埋め尽くされていった。

今年からは、親に引っ張られることもない。仕事で飛び回ることも、
今のところ予定はない。となると、いよいよ自分の意思で、自分が染めたいように
染まる、初めてのパスポートになるのだ。

そこに刻まれるのは未来への自己主張なのか、自分のルーツを求める過去の探索なのか、
或いは白紙のまま、何も期待しない、何も求めない、今のままの私の鏡となるのか。

高校生達の未完成の演奏がはるか階下で続いていた。
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by paspas | 2007-06-03 16:07 | Comments(2)


日々のなんとなくをアップデートするブログ。


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